執筆担当:湯川 貴男(湯川クリニック院長)
今回のテーマも食生活です。
もう一つ、玄米を例にあげてみましょう。
「病気の治療に玄米がいいんですよね」
「玄米を食べたら健康になりますか?」
たしかに、その通りです。(ただし玄米にもメリット・デメリットはあります)。
とりわけ動物性食品を過剰に摂取していた患者さんや、身体が冷えたり甘い物を摂り過ぎている患者さんには非常に効果があります。
しかし、どこかで堰を切ったように大量の肉やスイーツを食べ始めたり、元の食生活に戻ってしまうことは、珍しいことではありません。
ダイエットでリバウンドするのと同じ理屈ですね。
このような患者さんには、「時々はご褒美に好きなものを食べてもいいよ」と言っておくと、継続してもらえる可能性が高くなります。
一時的には厳密にやらないと結果が出にくいケースもありますが、「無理なく継続できる」ことを優先する方がうまくいくケースもあります。
自分で自分の身体を観察すること、無理なく継続できるやり方を優先すること、これがナチュラルスタイルだと考えています。
その結果、病気が改善し、食の楽しみ方も習得できるという一石二鳥の効果が得られることを目指しています。
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~健康コラム 目次~
順番に読んでも、お好きな箇所から読んでもOKです。
はじめに
1 ご挨拶
2 クリニックとお店の連携
私達の考えるナチュラルスタイル
3 ナチュラルスタイルって何?
4 風邪をひいた理由は?
5 自分のオーバーフロー地点を知る
6 原因となるものを見つける
7 体のセンサーがよみがえると
8 ピンピンコロリかネンネンコロリか
食生活
9 小麦アレルギーとどうつきあう?
10 リバウンドしないために・・・
11 1日30品目はもう古い
12 食生活をよくする10のポイント
13 主食を「主」に食べると体質が変わる
生活用品と住環境
14 皮膚から入るのは口から以上に怖い?
15 普段使っているものを点検してみよう
16 病院で最も見逃されている住環境
17 スマホの添い寝が頭痛・不眠の原因に?
運動
18 介護・寝たきりへのスパイラル
19 骨も筋肉も使わないと衰える
20 筋肉はとてつもなく沢山の役割がある
★2021年10月現在、連載は継続中です。