【第16回】病院で最も見逃されている住環境

執筆担当:
湯川 貴男(湯川クリニック院長)

 


今回は話変わって住環境についてです。

 

住環境とは、住んでいるところの環境です。

家を指すこともありますし、周囲の環境まで含めることもあります。

 

普通の医院や病院で最も見逃されているのが、この視点のように思います。

 

 

住環境に関わる問題の中で、病気や不調との関連が言われているものを挙げてみます。

 

・建材(建物を建てるときに使われる、あらゆる材料)

・家具に含まれる有害な化学物質

・外部から入ってくる有害な化学物質(PM2.5、排気ガスなど)

・高気密で換気の悪い環境(カビ、ダニ、シックハウス症候群)

・電磁波(高圧鉄塔、送電線、Wi-Fiルーター、スマートフォン)

・地磁気の狂い(地盤の環境)

 

高圧鉄塔や送電線の近くに住んでいる場合など、引っ越す以外に方法がないこともありますが、自分である程度対処できることもあります。

 

自分でできる環境対策の例

・できるだけ有害な物質を含まない家具を買う。

・予報を見て、PM2.5などの濃度が高いときは窓を開けない。

・こまめに換気をして湿度を下げ、カビを増やさない。

・丁寧な掃除で、ダニやその糞をしっかり処分する。

・枕元に携帯電話を置いて寝ない(電磁波対策)。

 

などです。

 

もう一つのポイントは、掃除をこまめにして、常に清潔に保つということです。

 

これは思いの外、重要です。

 

快適な空間は脳に良い刺激を与えます。

無意識のうちに集中力が増したり、良いアイディアが浮かんだり…。

 

家具や照明なども、できる範囲でお気に入りのものを置くようにしてみると楽しいですね。

 

 


当サイト内の文章の権利は湯川クリニック&Wawaにあります。一切の無断転載・無断使用を禁じます。