執筆担当:湯川 貴男(湯川クリニック院長)
今回から、具体的にナチュラルスタイルについてお話ししていきます。
1つ例をあげてみましょう。
ある日起きると、熱が出て身体がだるい。
風邪かなあと薬を飲む。
またはお医者さんにかかって薬を処方してもらって飲む。
熱が下がり、「治った!」と思う。
このような行動パターンは日本人に多いと思います。
日本は医療保険制度が充実しているおかげで、誰もが気軽に病院にかかることができます。
ですから、不調になるとすぐ「病院へ行こう」と思うのも無理はありません。
しかし、一見症状は治まったように思えても、原因となった「何か」はそのままなので、やがてまた同じことが起こりえます。
風邪に限りません。
花粉症、アトピー性皮膚炎、頭痛、生理痛、腰痛、不眠症・・・
出てきたものが消えれば解決と考えるのでなく、何が「ナチュラル」でなかったかを探り、そこを本来の形に戻していく。
それがこのクリニックで目指す医療です。
ですから、患者さんにも、病気や症状を通して、自分の生活や生き方を見直すきっかけにしてほしいと思います。
このような「発想の転換」が、これからの医療には必要だと感じています。
<補足>
当施設では生活習慣の改善をご提案しています。それは生活習慣が病気や不調の大きな要因になっていると考えているからです。 もちろん病気には遺伝や事故など、生活習慣の他にも要因がある場合もあります。ただ、このような患者様にも、生活習慣の改善が症状に良い影響を与えるとの考えから、併せて指導を行っています。ここでご提案するのは医療に代わる治療法ではなく、日々の生活における習慣や考え方の提唱であることをご了承ください。
|
当サイト内の文章の権利は湯川クリニック&Wawaにあります。一切の無断転載・無断使用を禁じます。
~健康コラム 目次~
順番に読んでも、お好きな箇所から読んでもOKです。
はじめに
1 ご挨拶
2 クリニックとお店の連携
私達の考えるナチュラルスタイル
3 ナチュラルスタイルって何?
4 風邪をひいた理由は?
5 自分のオーバーフロー地点を知る
6 原因となるものを見つける
7 体のセンサーがよみがえると
8 ピンピンコロリかネンネンコロリか
食生活
9 小麦アレルギーとどうつきあう?
10 リバウンドしないために・・・
11 1日30品目はもう古い
12 食生活をよくする10のポイント
13 主食を「主」に食べると体質が変わる
生活用品と住環境
14 皮膚から入るのは口から以上に怖い?
15 普段使っているものを点検してみよう
16 病院で最も見逃されている住環境
17 スマホの添い寝が頭痛・不眠の原因に?
運動
18 介護・寝たきりへのスパイラル
19 骨も筋肉も使わないと衰える
20 筋肉はとてつもなく沢山の役割がある
★2021年10月現在、連載は継続中です。