【第4回】風邪をひいた理由は?

執筆担当:
湯川 貴男(湯川クリニック院長)

 

今回から、具体的にナチュラルスタイルについてお話ししていきます。

 

1つ例をあげてみましょう。

 

ある日起きると、熱が出て身体がだるい。

風邪かなあと薬を飲む。

またはお医者さんにかかって薬を処方してもらって飲む。

熱が下がり、「治った!」と思う。

 

このような行動パターンは日本人に多いと思います。

 

日本は医療保険制度が充実しているおかげで、誰もが気軽に病院にかかることができます。

ですから、不調になるとすぐ「病院へ行こう」と思うのも無理はありません。

 

しかし、一見症状は治まったように思えても、原因となった「何か」はそのままなので、やがてまた同じことが起こりえます。

 

 

風邪に限りません。

花粉症、アトピー性皮膚炎、頭痛、生理痛、腰痛、不眠症・・・

出てきたものが消えれば解決と考えるのでなく、何が「ナチュラル」でなかったかを探り、そこを本来の形に戻していく。

 

それがこのクリニックで目指す医療です。

 

ですから、患者さんにも、病気や症状を通して、自分の生活や生き方を見直すきっかけにしてほしいと思います。

 

このような「発想の転換」が、これからの医療には必要だと感じています。

 

<補足>

当施設では生活習慣の改善をご提案しています。それは生活習慣が病気や不調の大きな要因になっていると考えているからです。

もちろん病気には遺伝や事故など、生活習慣の他にも要因がある場合もあります。ただ、このような患者様にも、生活習慣の改善が症状に良い影響を与えるとの考えから、併せて指導を行っています。ここでご提案するのは医療に代わる治療法ではなく、日々の生活における習慣や考え方の提唱であることをご了承ください。

 

 


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