執筆担当:
湯川 あゆみ(Wawa代表)
無理をしないで食生活を変えていく方法を2回にわたってご紹介しました。
ただ、ここで注意してほしいのは、「原則」をあまりに外れていると、せっかく手にした健康も長く継続させることは難しいということです。
「原則は守りながら、こだわりすぎない」というのが、ナチュラルスタイルの基本です。
では、具体的にどういう食生活が原則と考えられるでしょうか。
その前に。
昨日は、朝ご飯、昼ご飯、夕ご飯、何を食べましたか?
「朝パン」「昼スパ」「夜おかず」なんてことに、なってないですか?
戦後、日本人はご飯を食べる量が少なくなりました。
その分、おかずの量や種類が増え、パンやおやつを食べる機会も増えました。
「1日30品目」
以前の厚生労働省の指針では「1日30品目」をとることが目標となっていました。
しかし30品目を真面目に食べていた人の多くはカロリーオーバーになり、その結果が生活習慣病の右肩上がりでした。
そこで厚生労働省は「1日30品目」という項目を国の食生活指針から削除。
代わりに「主食、主菜、副菜を基本に食事のバランスを」という表現に変えました。
平成12年のことです。
しかし、ひっそり入れ替えたので、いまだにこの言葉を信じている人も多いようです。
そして・・・
「毎朝○○を食べると痩せる」
「○○には○○が含まれているので毎日食べると良い」
そういう情報を追いかけている方も多いようです。
確かにそのような栄養や効果は認められてもいます。
でも、例えば個人の体質によっても反応は違いますし、食品は薬でも魔法でもありません。
一番大切なのは食事の基本です。
世の中には枝葉の部分を追いかける情報が溢れているのに、「食事の基本」について語ってくれる言葉はほとんどありません。
なぜでしょうか?
理由は色々とありますが、一つには地味だからです。
目新しさもなく、パッとせず、当たり前すぎてあまり意識に残らないのです。
やってみよう!という気持ちを掻き立てられません。
でも実は、健康になるために必要なことは、ほとんどが当たり前のこと。
当たり前のことを当たり前に続ければ、よくなる不調や病気はたくさんあるのです。
では、その当たり前の
「食生活を良くする10のポイント」というものを次回、ご紹介します。
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~健康コラム 目次~
順番に読んでも、お好きな箇所から読んでもOKです。
はじめに
1 ご挨拶
2 クリニックとお店の連携
私達の考えるナチュラルスタイル
3 ナチュラルスタイルって何?
4 風邪をひいた理由は?
5 自分のオーバーフロー地点を知る
6 原因となるものを見つける
7 体のセンサーがよみがえると
8 ピンピンコロリかネンネンコロリか
食生活
9 小麦アレルギーとどうつきあう?
10 リバウンドしないために・・・
11 1日30品目はもう古い
12 食生活をよくする10のポイント
13 主食を「主」に食べると体質が変わる
生活用品と住環境
14 皮膚から入るのは口から以上に怖い?
15 普段使っているものを点検してみよう
16 病院で最も見逃されている住環境
17 スマホの添い寝が頭痛・不眠の原因に?
運動
18 介護・寝たきりへのスパイラル
19 骨も筋肉も使わないと衰える
20 筋肉はとてつもなく沢山の役割がある
★2021年10月現在、連載は継続中です。