執筆担当:湯川 貴男(湯川クリニック院長)
ナチュラルスタイルで暮らすこと。それはおのずから健康につながっています。
そのポイントは大きく分けて5つです。
1 食生活
2 生活用品や着るもの、住む環境など
3 睡眠
4 運動
5 心
気になるところがあれば、そこから読んでいただいても結構です。
この5つのポイントについては、今後、いろいろな形でお伝えしていく予定です。
まずは食生活について。
私は自然療法での治療を新潟で12年半行い、香川に移住し、現在も行っています。
その中で、患者さんがどのような食事を摂っているかが、治療に大きな影響を与えることを感じています。
実は、私自身さまざまな食事療法を、自らの身体を使って試してきた経歴があります。生菜食療法、マクロビオティック、ナチュラルハイジーン、4・3・3ダイエット、ゲルソン療法、糖質制限食など。
ある一定期間、ひとつの食事療法にじっくり取り組み、身体の変化を記録するということを繰り返してきました。
どの食事療法も、確かに一定の効果が認められました。
しかし、私自身は「自分の病気を自分で治してみせる!」という強い動機付けがあったから、続けることができましたが、多くの患者さんにとっては、厳しい食事療法は継続するのが難しいということが次第にわかってきました。
そこで私の食事指導は途中から大きく変化しました。
その一つの方法は、その人にとって障害となっている食品に注目してもらうというスタイルです。
例えば、小麦アレルギーの患者さん。
確かに小麦を完全にやめれば、症状は改善します。
しかし、小麦アレルギーの患者さんには、パンや麺類が大好きだという人が多いのです。
このような場合、どのくらい小麦を食べると症状がどのくらい悪化するか、を自分で記録してもらうのです。
そうすると、自分で小麦とのつきあい方を学んでもらうことができます。外から規制されるよりも無理なく減らすことができるわけです。
次回は、もう一つ具体例を出してお話をしたいと思います。
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~健康コラム 目次~
順番に読んでも、お好きな箇所から読んでもOKです。
はじめに
1 ご挨拶
2 クリニックとお店の連携
私達の考えるナチュラルスタイル
3 ナチュラルスタイルって何?
4 風邪をひいた理由は?
5 自分のオーバーフロー地点を知る
6 原因となるものを見つける
7 体のセンサーがよみがえると
8 ピンピンコロリかネンネンコロリか
食生活
9 小麦アレルギーとどうつきあう?
10 リバウンドしないために・・・
11 1日30品目はもう古い
12 食生活をよくする10のポイント
13 主食を「主」に食べると体質が変わる
生活用品と住環境
14 皮膚から入るのは口から以上に怖い?
15 普段使っているものを点検してみよう
16 病院で最も見逃されている住環境
17 スマホの添い寝が頭痛・不眠の原因に?
運動
18 介護・寝たきりへのスパイラル
19 骨も筋肉も使わないと衰える
20 筋肉はとてつもなく沢山の役割がある
★2021年10月現在、連載は継続中です。