執筆担当:湯川 貴男(湯川クリニック院長)
前回は、「当たり前の食生活」こそが基本、というお話をしました。
当たり前の食生活は、当たり前なので注目されにくく、かえって実行されにくいという盲点があります。
ですが、その基本に立ち戻って実行してみると、思いの外、体調がよくなっていた、という経験を持つ人は少なくありません。
「なあんだ、そんなことか」と思わず、
試しに実行してみていただきたいと思います。
湯川クリニックで行っている食事指導でお伝えしている
「食生活をよくする10のポイント」をご紹介します。
1.ご飯をきちんと食べる
2.飲み物でカロリーをとらない
3.白砂糖や異性化糖の入ったものは食べない
4.真っ白でないご飯を食べる
5.副食は季節のものをいろどり良く
6.調味料は良質なものを使う
7.発酵食品を毎日食べる
8.おやつは内容と時間を決めて食べる
9.できるだけ安全なものを食べる
10.よく噛んでゆっくり食べる
これらは最初から全てする必要はありません。
大切な順番に並んでいます。
1ができたら2、2ができたら3というふうに、優先順位の高いものから1つずつ定着させていってほしいのです。
ここに書いてあることは、昔の日本ではごく当たり前のことばかりです。
現代では、さまざまなご馳走が簡単に食べられるようになった代わりに「食事の基本」は失われかけています。
忙しくて時間がない、手間をかけられない。
それはもっともです。
でも実は、手間をかけなくてもできる基本食はたくさんあるのです。
しかも冷凍食品やインスタント食品、お惣菜よりはるかに安上がりです。
そういうメニューを工夫してみてください。
食事の基本こそが健康への第一歩です。
当施設では、クリニックの初診を受けられた方は2回目以降、いつでもお好きなタイミングで食事指導を受けていただけます。※予約制・有料
治療と並行しながら早めに食事の改善を始められることをおすすめします。
食生活については、いろんな角度からお話ししたいことがいっぱいありますが、
次回は一番重要としている ご飯をきちんと食べる についてお話しします。
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~健康コラム 目次~
順番に読んでも、お好きな箇所から読んでもOKです。
はじめに
1 ご挨拶
2 クリニックとお店の連携
私達の考えるナチュラルスタイル
3 ナチュラルスタイルって何?
4 風邪をひいた理由は?
5 自分のオーバーフロー地点を知る
6 原因となるものを見つける
7 体のセンサーがよみがえると
8 ピンピンコロリかネンネンコロリか
食生活
9 小麦アレルギーとどうつきあう?
10 リバウンドしないために・・・
11 1日30品目はもう古い
12 食生活をよくする10のポイント
13 主食を「主」に食べると体質が変わる
生活用品と住環境
14 皮膚から入るのは口から以上に怖い?
15 普段使っているものを点検してみよう
16 病院で最も見逃されている住環境
17 スマホの添い寝が頭痛・不眠の原因に?
運動
18 介護・寝たきりへのスパイラル
19 骨も筋肉も使わないと衰える
20 筋肉はとてつもなく沢山の役割がある
★2021年10月現在、連載は継続中です。