【第8回】ピンピンコロリかネンネンコロリか

執筆担当:
湯川 貴男(湯川クリニック院長)

 

 

前回はナチュラルスタイルの暮らしで本来の心地よい状態に戻っていくことができるとお話ししました。

 

ナチュラルスタイルは、本人だけでなく、家族や国の経済にもいい影響を与えます。

 

私たちが考える「ナチュラルスタイル」の暮らしの成果のひとつとして、

「ピンピンコロリ」というのがあります。

 

最期まで元気で、要介護状態にならずに寿命をまっとうできる状態のことを言います。

 

その逆は「ネンネンコロリ」と言うそうです。

病気・疾患により、長いこと寝たきりや入院をして亡くなる人です。

 

よく、日本人は平均寿命が長い!と言われますが、現実はこうです。

 

「平均寿命」-「健康寿命」の平均

(寝たきりや介護などが必要になる期間)

= 男性 約9年 / 女性 約12年

 

平均して最期の10年前後、日常生活に制限のある生活を送っています。

 

そして、もっと問題だと思うのは

年をとったら身体が弱り、病気になり、寝たきりや痴呆になって、

介護を受けるのが当たり前のことだと、

多くの人が無意識に思い込んでいることです。

本当にそれが当たり前なのでしょうか?

 

 

一方で、かなりの高齢になっても達者な方達がいます。

周りにこんな方いませんか?

 

・70、80になっても現役で仕事をしていて、イキイキしている。

・地域や友人、家族のために喜んで動いている。

・好奇心旺盛。なんでも興味を持ち、何故か忙しそう。

これは単に運が良かったからでしょうか?

もちろん運もあるでしょう。遺伝要素もあるでしょう。

だから一概に、こうすれば誰もが必ずピンピンコロリになれます!長生きできるメソッドがあります!とは言えません。

 

しかし逆に、こうしていると必ず病気や寝たきりのリスクが高まりますよ!ということは言えます。

 

交通ルールを守って運転しているのと、ルール無視で暴走運転しているのと、どちらが事故を起こす確率が高いでしょうか。

 

長年の生活習慣や運動習慣の有無。

それらが積み重なって、身体の機能に大きく差が出てきます。

 

もちろん例外はありますが、病気や介護のリスクの高い低いは、ある程度自分で選ぶことが出来るのです。

 

 

絶対とは言えないけれど、打つ手はある。

それが「ナチュラルスタイル」で暮らすことです。

 

その結果、ピンピン元気でいられれば、本人も楽しいでしょうし、家族も助かります。

 

現在膨大な割合を占める、国の医療費・介護費も大幅に減らすことができるでしょう。

 

次回からは、ピンピンコロリにつながる「ナチュラルスタイルで暮らす」について、以前も上げた5つのテーマに分けて、具体的にお話ししていきます。

 

1 食生活

2 生活用品・着るもの・住環境など

3 睡眠

4 運動

5 心

 

 


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